「ぱしゃっと鳴った瞬間、世界がキラキラした ― プラムとカロリーの SOFORT 発掘記」
- 6 日前
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洞窟の朝に、ぱしゃっと鳴った何か
その日、地下の洞窟はいつもと少しだけ違う匂いがしていた。乾いた土と、煤の匂いと、ほんのかすかに、新しい紙のような香り。プラムは寝ぼけたまま、ツインテールを直すのも忘れて鉱山の奥へ歩き出した。なんだか、呼ばれている気がしたのである。
奥の壁の前で立ち止まる。岩のすき間に、四角くて黒い、見たこともない形の何かが埋まっていた。プラムはそっと両手で引き抜いた。ずしり、と重い。けれど、抱きしめるとちょうどいい大きさだった。
「ねえ、これ……なんだろう?」
ひとりごとがこだまする前に、後ろから足音が近づいてくる。カロリーだった。朝から木の実を運んでいたらしく、両腕いっぱいに荷物を抱えている。プラムが小さな黒い箱を持っているのを見ると、カロリーは目をぱちくりとさせた。

「うわぁ、それ、お宝だよ……? すごいなぁ、プラム」
カロリーは荷物を地面にどさっと置いて、まじまじと黒い箱を覗き込んだ。前面に丸い目玉のようなレンズ。横には小さなボタン。下のほうには細い隙間がひとつ。プラムはおそるおそるボタンを押してみた。
ぱしゃっ。
ふたりは飛び上がった。下の隙間から、白い縁取りの小さな紙が、ゆっくり、ゆっくりと顔を出してくる。まるで生まれたての何かのように。
地下に小さな写真館ができた日
紙の上にじわじわと色が浮かんでくる。ぼんやりとした輪郭が、だんだんはっきりしてくる。映っていたのは、目を見開いて口をぽかんと開けた、間抜けな顔のカロリー本人だった。
「僕……こんな顔してたの……?」
「ふふっ、可愛いよ、カロリー」
プラムが小さく笑うと、カロリーは耳の先まで真っ赤になって、もこもこのひげの奥に顔を埋めた。プラムは気にせず、つぎつぎと洞窟の中を撮りはじめる。光るキノコ。ヘベレケが昨夜飲み残したワイン樽。眠っているコウモリ。撮るたびに、ぱしゃっと鳴って、白い紙がするりと出てくる。
「ねえカロリー、これ、すごいよ。撮った瞬間に、思い出がそのまま手のひらに乗るんだもの」
カロリーはこっそり、最初に撮られた自分の写真をポケットにしまった。捨てる気にはどうしてもなれなかった。

気がつけば、ふたりの足元には小さな写真がぱらぱらと並んでいた。プラムはそれを順番に拾って、岩の壁にぺたぺたと貼っていく。あっという間に、洞窟の壁が小さな写真館になった。
「カロリー、こっち向いて。今度はちゃんと笑ってね?」
「う、うん。プラムが撮るなら、僕、いつでも笑えるよ」
言ってから、カロリーはまた赤くなった。プラムはきょとんとしたまま、シャッターを切った。ぱしゃっ。
夜の宴と、はじめての一枚
夕方になって仲間たちが帰ってくると、洞窟の壁の写真館は大騒ぎになった。ロベルトは腕を組んで「俺の威厳ある姿も撮ってもらわねば」と言い、ヘベレケは「ワシの飲みっぷりを残せ」と樽を抱え、ノーチェルは「これは光と化学反応の妙だな」とうんちくを始めた。トマソンは険しい顔のままレンズの前に立ち、チョウ・ロウ師匠は杖をついて静かに微笑んだ。
その夜は、いつもより少しだけ長い宴になった。プラムが料理した謎の煮込みも、今夜はみんな笑って食べた。テーブルの真ん中には、撮りたてのドワーフ全員集合の一枚が置かれている。少しブレているけれど、誰も文句を言わなかった。
宴のすみで、カロリーはこっそりポケットの中の写真をもう一度取り出した。間抜けな顔の自分。でも、その隣でプラムが笑っていた瞬間の空気まで、ちゃんと閉じ込められている気がした。

「あのね、カロリー」
「ん?」
「私、これからはお宝を見つけるたびに、写真を撮るね。みんなの顔も、宴の夜も、ぜんぶ」
「……うん。僕も、その隣にいるよ」
小さな声だったから、プラムには届いたかどうか分からない。けれど、ぱしゃっ、ともう一度シャッターが鳴って、ふたりの今日が一枚の紙の中に閉じ込められた。
プラムが洞窟から掘り出した今日のお宝、ライカ LEICA SOFORT 2 ブラック ハイブリッドインスタントカメラは、こちらの商品ページから、次の持ち主のもとへ旅立つのを待っている。あなたの「今日のいちまい」も、きっとこの黒い小さな箱が、そっと閉じ込めてくれるはずだ。



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